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滝の宮のいわれ
 そのむかし、川田谷に薬師如来があり、その傍らに大きなイチョウの木があり、大きな池もありました。その池は、清水が湧き出て池になったもので、
「薬師様のご霊水だ」
と村の人に言われておりました。
薬師様  その傍らに湯場がつくられ、一+時期大そうににぎわったと言うことです。ある時、そこに住んでいた老人が、
「大池の水をこのまま湯場にだけ利用したのではもったいない、もっと村人の役に立つような工夫はないものかなあ」
と考えましたが、なかなかよい考えが浮かばず、一年過ぎ、三年過ぎたころ、
「水車を仕掛けたらどうじゃろ」
と思い、さっそくやってみましたが、失敗に終わり、その後は、誰もこのご霊水を利用しようと考えた人はなかったそうです。そして、そこでは滝のように流れているので、 滝の宮と呼ばれるようになったのです。その後、薬師様は、川田谷の中央にある地蔵堂に移されました。
 いつの頃からか、その薬師様は、目の病気をなおしてくれるというので、村びとたちから崇拝されました。長い年月が過ぎ、その池は埋められて、面影はありませんが、滝の宮商店街という名前だけ残っております。
 薬師様の入り口の馬頭観音だけが、昔のままの姿で立っていて、その近くにチョロチョロと小さな清水が今も流れております。