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加納の天神さま
 むかしのことです。村はずれに天神社がありました。大きな杉の木が何十本もある森の中にあるこの神社を、村人たちは信仰して日夜働いていました。
 ある夜、あやしい光がして、この辺りが昼のように明るくなりました。近くにある寺の住職が、戸のすきまから、そっとのぞいて見ると、その光は神社の森で、杉の梢にコウノトリが二羽とまっていました。
 しばらくすると何かを落としたような音がして、コウノトリはいずれへかとび去って行きました。そしてあたりはまた元のように暗くなってしまいました。 光照寺 翌朝、ふしぎに思った住職は、その杉の木の所に行って見ると、金の幣束(へいそく:神に捧げる物)が落ちていました。急いで村びとたちを呼び、 これは良いことのある前ぶれだろうと、神社を改築し、幣束を社に納めて、この付近を加納という地名にして、寺の名も光照寺としました。
 村びとたちは天神社を厚く信仰し、杉の木の根元からこんこんと湧き出る清水で湯をわかし、この湯に入るとどんな病気もなおるというので、遠くの人たちも神社に参詣し、この湯に入り、大勢の人たちで非常ににぎやかな所となりました。

(社伝には、金の尊像とありますが、土地に伝わっている話では、幣束となっています。また、清水は、「御神水の井戸」として、今も残っています。)